鍵以外の防犯対策
無締まりによる侵入対策
鍵のかかっていない玄関や窓ガラスから侵入しようとする無締まりの侵入が後を絶ちません。空き巣は鍵のかかっていない部分を探し、そこから確実に住宅の内部に侵入し、金品を盗み取ろうとします。ゴミ出しや新聞を取りに行くとき、幼稚園や学校に子供を送迎するときなど、ほんのわずかな時間でも空き巣は住宅に侵入し、犯行を完了させることが可能です。トイレや窓、ベランダの窓の鍵がかかっていなければ、そこから入り込むこともできます。
無締まりによる侵入を防止するためには、まず鍵の閉め忘れを無くすこと。ちょっとした外出時にも必ず鍵を閉める癖をつけましょう。簡単なことですが、非常に有効な対策でもあります。さらに、ドアや窓が不審者によって開けられたとき、即座に警備会社に通報してくれる開閉センサーを取りつければ、万が一閉め忘れてしまった際の対策になります。
ガラス割りによる侵入対策
空き巣が侵入に使う場所は窓が一番多く、空き巣被害のうちの約7割を占めると言われています。窓から侵入する場合、ガラスに手が入る程度の穴を開け、クレセント錠を外から操作してサッシを開けます。また、玄関の一部にガラスが使われている場合も同様で、小さく割ってそこから手を入れ、サムターンを回して鍵を開けます。こういった手口への対策には、補助錠や二重窓などが有効です。
玄関に補助錠を取りつけてサムターン回しの対策を万全にすることで、玄関のガラスが割られたとしてもドアを開けることができず、住宅への侵入を防ぐことができます。さらに、ガラスに防犯フィルムを貼りつけておけば、ガラス自体を割ることが困難になります。窓の場合には、クレセントは鍵のついたものに変えましょう。玄関のガラスと同様、防犯フィルムも効果的です。
また、窓ガラスを合わせガラスに交換する方法もあります。合わせガラスとは、ガラスとガラスの間に強度のある膜を挟み込んだ作りになっており、非常に割れにくいガラスです。手を入れられるほどの穴を開けるのは困難で、防犯用のガラスとして広く利用されています。内窓を付けることで、侵入しづらい環境を作ることも可能です。まず、見た目に侵入に手間がかかると思わせることができるのは有利と言えます。また、実際に侵入を試みたとしても、侵入に時間がかかるため、犯行を諦めさせることができます。
空き巣被害に遭わない為に意識すべきこと
自分の家だけは大丈夫、と油断しないことが、空き巣被害を回避するための第一歩です。ゴミを出す数分の間にも空き巣は狙っています。わずかな時間の外出でも必ず鍵を掛けて外出しましょう。在宅中でも同様、鍵は閉めておくのが基本です。電話やパソコンに集中していたり、ちょっと昼寝をしていたりというときにも、忍び込んで犯行におよぶ事例が多々あります。空き巣の大半は、夜に発生するというイメージがありますが、実際に犯行が多い時間帯は、朝8時から12時です。多くの人が仕事に出かけている平日の時間帯が、一番の狙い時であることも覚えておきましょう。
マンションの高い層に住んでいるからといって、空き巣に遭わない理由にはなりません。屋上から侵入する、玄関から侵入する、ベランダを伝って隣の家に侵入するなど、空き巣はどこからでも忍び込みます。マンションの高層部に住んでいる人は、特に窓の鍵の閉め忘れが多いようです。ベランダは人目につきにくく、犯行がしやすい場所であるという意識を持ち、必ず施錠するよう心がけましょう。防犯用のアラームなどを付けておくとさらに安心です。また、オートロックのマンションに住んでいる場合でも油断は禁物です。オートロックがついていても少し古いマンションでは、エントランスがオートロックになっていないことも多く、バルコニーや外廊下などから簡単に侵入をされてしまうような構造の建物もあります。
近年ではさまざまな防犯対策がありますが、100%安全な家は残念ながらありません。万が一侵入されてしまった時の対策も忘れないようにしましょう。たとえば、貴重品を一か所にまとめて管理するのは、被害が大きくなる可能性があるため危険です。バラバラに保管しておけば、大切なものをすべて奪われなくて済むかもしれません。
空き巣が入りにくい環境をつくる方法
空き巣に狙われないような環境を整えるには、中で空き巣がゆっくりと物色できないよう意識した環境作りが大切です。たとえば、夕方になり辺りが暗くなっても照明がつかない住宅は、留守だとすぐに分かってしまい狙われます。留守だと気付かれないよう、仕事などで帰宅が遅くなる日などは、LEDの照明をつけっぱなしにしておきましょう。高い塀や植木に囲まれているような家はかえって空き巣に侵入されやすくなります。一度中に入ってしまえば、周囲の目が届かないからです。塀や植木で家を囲いたいときには、高さの低いものにして、見通しをよくしましょう。屋根や雨樋、エアコンの室外機なども配置によっては侵入の手助けとなってしまいます。外から侵入する際、足場として使えそうなものは空き巣に喜ばれます。足をかけたり、よじ登ったりしにくい配置を意識しましょう。
空き巣は留守かどうかを確認するために、インターホンを押すことがあります。現在では録画ができるタイプのインターホンが販売されていますので、面識のない人物が訪問したときの確認と同時に記録を残すことができます。場合によっては証拠として残せる可能性もあります。また、連帯感のある地域は空き巣に嫌われます。ターゲットにする家を探しているときに近所の人に不審な目を向けられたり、声をかけられたりすると、空き巣は警察に通報されはしないかと警戒するからです。できる限り近隣住民とのコミュニケーションを密にして、地域の連帯感を高めていくように心がければ、必然的に空き巣に狙われにくくなります。
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