鍵の防犯性

防犯性の低い鍵とは

一般的に鍵山の溝が浅く数も少ない鍵は、防犯性が低いため注意が必要です。ディスクタンブラーを使用したディスクシリンダー錠は、鍵を差し込むとタンブラーがぴったりと当てはまり回転させることができるのですが、合鍵の複製が簡単にできてしまうのが欠点です。また、構造上ピッキングに弱く、犯罪のターゲットになり易い鍵でもあります。たとえば、2001年まで販売されていたU9はピッキング対策が施されているものの、専用の解錠工具なるものが出回り犯罪のターゲットになったという事例があります。一時期世間でも話題になりましたので、記憶がある方もいると思います。

また、複製が簡単なピンシリンダー錠も同様に防犯性が低いといえます。古い住宅など、長年同じ鍵を使い続けているケースは少なくありません。一般的な鍵でも防犯性は高くなっていますので、心当たりがあれば、早急に交換しましょう。

防犯性の高い鍵とは

防犯性の高い鍵と判断するために必要な条件があります。まずは、破壊に強いこと。そして、鍵がなければ簡単に開けられないこと。ピッキングをはじめ、サムターン回しなど、不正に鍵を開ける手段はさまざまですが、解錠に10分以上かかる場合、9割の犯罪者が侵入を諦めるという統計があります。また、バールやドリルなどを使って無理やり鍵を壊すという手口も非常に多く、侵入を防ぐためには頑丈である必要もあります。その他、現在では指紋認証キーなどのデジタル錠も発達しており、高い防犯性を誇ります。

防犯性の高い鍵の種類

現在、多種多様な鍵が販売されています。その中で特に防犯性が高い鍵とはどのようなものなのでしょうか。

ロータリーシリンダー

一般的な住宅で使用されているシリンダーですが、中でもロータリーシリンダー鍵は回転タンブラーと複雑なロッキングバー方式を採用しています。開錠にかなりの時間を要するため、ピッキング犯罪に狙われにくい鍵だと言われています。

ディンプルシリンダー

鍵違いが数億個以上あると言われている、ディンブルシリンダー錠も防犯性に優れています。トータリーシリンダーと同様、解錠するのに時間を要します。素材や厚みに工夫がみられる、破壊に対しても強いディンプルキーを選ぶことで、より防犯性が増します。

暗証番号錠

暗証番号を入力するだけで鍵の開閉が可能なタイプは、鍵そのものが不要なのでピッキングや合鍵を複製される心配はありません。他人に暗証番号を知られたり、自分で暗証番号を忘れたりしない限り安全と言えるでしょう。さらに、定期的に暗証番号を変更することで、より高い防犯性が期待できます。

カードキー

ICカードが鍵になるタッチ式カードキーは、導入費用は少し高くなるものの、鍵の複製ができないので防犯性に優れています。近年では車で多く利用されているリモコンキーを、住宅用に採用しているものもあります。リモコンがポケットやカバンなどに入っていれば、ドアについているボタンを押すだけで解錠が可能なので、鍵の煩わしさから開放されるのも嬉しいポイントです。

絶対に開かない鍵はない

どんなに防犯性に優れた鍵でも、さまざまな手段を用いれば必ず開けることができます。100%破られない鍵は残念ながらありません。また、解錠が困難なシリンダーを設置しても、破壊されてしまえばそれまでです。鍵の犯罪といえばピッキングを連想しますが、近年ではあらかじめ合鍵を作成してネット販売されているケースや、本人になりすまして業者に依頼し解錠してしまうケースなども増えています。「防犯性の高い鍵を使っていれば絶対に安心だ」というわけではないことを、意識する必要があります。