グレモン錠の紹介

グレモン錠は、レバーハンドルを回す事によって施錠を行う事が可能な、多点締めの機能を有した錠前を指します。基本的な大きな特徴は、ハンドル操作と共にロットが連動して、ロッドを上下に突き出す事により戸締りが行えるところです。

また、現在流通している製品には、シリンダーやサムターンを装備しているタイプもあり、ロッドと共にデッドボルトを突出させて施錠を行い、内部・外部の両側から施錠が行える、いわゆる本締め錠としての機能を有したグレモン錠の製品があります。そしてまた、脱着ハンドルのタイプなどの製品もあります。

使用の用途については、グレモン錠は、密閉性が高い戸締りが可能で、防振性や遮音性能に優れているため、機械室や音楽スタジオといった、高い防音性が求められている設備の扉に使用されています。また、シェルターの扉や電磁波防護扉などにも使用されています。なお、通常、住宅では滅多に使用されていません。

ちなみにグレモン錠の「グレモン」とは、フランス語に由来するものとされています。また、メーカーによっては、グレモンハンドルという名称が使用されている場合があります。