ピンタンブラー錠の紹介

ピンタンブラー錠とは、長さの異なるピンを複数並べて仕掛けを構成する鍵のことをいいます。南京錠など、シリンダーを用いた錠前の大部分がこのピンタンブラー錠です。また、タンブラーとは、正規の鍵、または合鍵でないと開かない仕組みを構成するものを指します。外筒とプラグと呼ばれる内筒の二重管になっており、プラグを回転させることで鍵の開け閉めが行われます。鍵を入れるキーウェイの上には5~6本のピンが並び、それぞれ上部のドライバーピンと下部のキーピンからなります。

鍵が抜かれているときは、バネによりピンがプラグに食い込み、無理やりプラグを回転させようとしても回転することはありません。正しい鍵を刺すことで、全てのドライバーピンとキーピンの境目が外筒とプラグの境目と一致します。この状態になることで、プラグが回転できるようになるのです。閉める場合は鍵の内部ではこの逆のことが行われています。近年では、さらに性能を高めたチューブラー・ピンタンブラー錠や多列ピンタンブラー錠も登場しており、あらゆる場所で見かける機会が増えてきています。