ロータリーディスクシリンダー錠の紹介

不正解錠に強いとされる鍵に「ロータリーディスクシリンダー錠」と呼ばれるものがあります。似た名前に「ディスクシリンダー錠」があり、ともにタンブラーの形状が円盤に近いことからこう呼ばれていますが機構的にはまったく別構造の鍵です。

まずディスクシリンダー錠、これは複数枚のタンブラーが重なって内筒に並び、キーが差されていないときは、それぞれの片側がバネによって外側に飛び出すことで外筒の障害となっています。キーを差し込むと、全てのタンブラーが内筒に揃い外筒が解放される仕組みです。

一方、ロータリーディスクシリンダー錠では、タンブラーではなく「ロッキングバー」と言われる棒状の部品が外筒の障害となっています。キーを差し込むとそれぞれのタンブラーが回転。一枚一枚に入れられている「切り込み(くぼみ)」が全て揃うと、ここにロッキングバーが収まることで外筒が解放される構造です。