神社錠の紹介

神社錠とは社を保護する錠のことです。主に神社でのみ使われています。一般家庭やアパートなどで使われている鍵とは構造が大きく異なる和錠であり、タイプとしては2種類存在します。

一つ目は海老の形をしている海老錠と呼ばれるものです。特徴としては、左右両端が龍の頭部の形をしています。そして、本体には龍の鱗がデザインされており、美術品としてもかなりの美しさを誇ります。

二つ目は船底の形をしている船型錠と呼ばれるものです。特徴としては海老錠より丈夫に作られています。また、デザインも凝っており、古来の日本の船の形をモチーフにしてます。頑丈さとデザインを兼ね備えているため、製造にコストがかかります。そのため、海老錠より高価なものが多いです。

二つのタイプの神社錠が日本各地の神社で使われています。大きく傾向を見ると、関東で海老錠が使われることがおおく、関西では船型錠が使われることが多いです。神社には歴史的に価値のある御神体などが安置していますので、セキュリティをなるべく高くしておかなければなりません。その一方で、ハイテクなキーロックなどを導入すると、神社の景観やイメージを壊してしまうため、ローテクの鍵を使う必要もあります。そこで、この神社錠の役割が非常に重要になってくるのです。セキュリティを向上させるために、海老錠と船型錠の2つを併用する神社もあります。